りんご飴のりんごは洗われていない

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昼ごろに何処からともなく騒音が聞こえてきた.
耳ざわりな音ではなく,
少し離れた場所で催し物が行われているような,そんな感じの騒音.

そういえば,今日は折尾まつりだったということを思いし,いざ会場へ...


出店のひとつににりんご飴があった.
着色料がバッチリ効いたあの赤々したモノ.
私自身はさほど興味を惹かれない.

その興味を惹かれもしないりんご飴をなぜか見ていると,
(10年以上前に死んだ)父が言っていたことを思い出す.

「りんご飴に使っているりんごは洗ってないから喰うな」

父は自分のことを建築士といっていたが,大工であった.
いろいろなところに家を建てていたので,
家主の人の話をいろいろと聞いたことがある.
そんな中のひとつの話.

どこかの家を建てに行った先では,りんご飴を作っていたらしい.
そこにはりんごがいっぱいあって,
そのりんごに竹串をさして飴をつける作業が行われていたようだ.
その作業を眺めながら,父は疑問に思ったらしい.
たくさんのりんごが店においてある状態と同じで,
洗われた形跡がまったく無かったことに.
ということは農薬がいっぱい付いたままのりんごをお客は食べることになる.

そこで,りんご飴職人?に聞いたらしい.
「りんごは洗ってあるのか?」と...
すると,その職人
「あっ,忘れてた!」
みたいな感じで,りんごを洗い出したらしい...
忘れていたのかもともと考えてもいなかったのか.
おそらく後者であろう...


ゆえに,私は小さい頃に家族で出かけたおまつりの記憶に
りんご飴を食べた記憶が無い...

私は今後も自分のためにりんご飴を買うことは無いだろう.